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キレイなモノを買う!

プロダクト・デザイナーの眼で見たモノ

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蒸篭 (蒸籠)

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おなじみの蒸篭 (せいろ)です。こうした木の道具を目にする機会もめっきり減ってきましたが、この蒸篭も昔から同じ基本形状で続いてきているので
実際使ったことのない方でも、ほとんどの方が知っているというモノではないでしょうか。
大きく分けると中華蒸篭と和蒸篭の2種あり、中華は丸型、和は丸型、角型の2種あります。写真のものは実際に現役で使っているもので和蒸篭の角型です。

今となっては、こういった木製の道具というのはめずらしいものになってますが、我が国では、かつては、生活の中のあらゆるシーンで木がじょうずに
使われていたという、西欧の石の文化に対比される、誇るべき木の文化がありました。
木は不均質な素材ですが、そういった木の性質を生かすすべを知っていたかつての日本人は木を割ることで木を殺さずに、木の力を分割して活用すること
ができる割木工文化と名づけてもいいような、自然と人間とのうまい関わりをしてきました。
木という不均質な素材を不均質なまま使いこなした我が国の文化は、均質の石を基に発達した西欧の物質文明とは、かなり異質のものであったと言える
でしょう。そしてこの異質のものを異質のものとして残すことを真剣に考えてこなかったのではないでしょうか。

こうした、自然素材である木を使うことが、環境破壊につながるかのようなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、明治以前の日本人にとって
木は育てて創る素材でした。この育てることをせず、舶来上等の、工業生産的に都合良い木は均質のものでありたいという西欧風の考えに基づいた無計画
な生産、消費の結果が環境破壊につながったと言えるでしょう。

自然破壊などによる環境悪化がクローズアップされる現在、今の工業は経済効率最優先の生産工学的指向を見直し、木などの、人間が作り出せる素材を
積極的に利用することに取り組まなければとも思う。工業はこれから、木などを植えて創りながら、木をこなす技術、植林、伐採、製材、乾燥、加工、
仕上げの各技術とそれに必要な工作機械設備とをいっしょに根本的に研究し直さねばならないでしょう。なぜなら、現在の日本の工業が持っている木を
こなす能力は、マニュファクチュア出現以前に、職人がやっていた木工に比べたら、お話にならないほど退歩してしまっているのだ。

木製蒸篭の紹介から、木のおはなしになってしまいましたが、、、、、
えっ、ところでこの蒸篭、いったい何に使ってるのかって、、、、、、、、(汗)。

まあ、そんな疑問も持たれる方もいると思うので、実際の使用例なども記事としておきます。
味噌、醤油から塩麹、醤油麹、甘さけ、日本酒などに至るまで、麹発酵を利用した食品全般が好きだったこともあり、和菓子なども含めて特に麹発酵を
利用した酒饅頭をぜひ作ってみたいと思ったのが、この蒸篭購入のきっかけです。
酒饅頭など、その辺の和菓子屋ならどこにでもあるじゃねえかと思われるかもしれませんが、ほとんどは膨張剤を使って皮を膨らませたり、酒粕を使って
香りをごまかしたりというもの、麹発酵を利用して皮を膨らまし、麹独特の香りがする本来の小麦生産地の家庭レベルで作られていたあの素朴感も残る
本来の酒饅頭を昔ながらの製法で作っているのは、ごく一部というのが現状です。
そんなことがきっかけで手を出してみた酒まんづくり、参考にその手順など記しておきます。

秘伝! 酒まんづくり

sakeman1.jpg 1.酒種づくり
  
  パンづくりでイースト菌を使うのと同じように、麹の発酵を利用して、皮を膨らます
  酒まんじゅうは、この酒種づくりが基本となります。
  そして、その過程では発酵に適した温度24〜5度を保つことが重要となります。
  従って、常温でそれが保てるこれからの季節が酒まんづくりに最適と言えるでしょう。

  米こうじ、おかゆ、水を桶に入れて混ぜる。(経験上、木製桶がベスト)




sakeman2.jpg 2.蓋をして温度を保ち発酵を待つと、2〜3日で発酵が進み、表面に炭酸ガスが出るように
   なり、ほんのり酒の香りを感じるようになったら、液を少しなめてみて少し酸っぱけれ
   ば発酵成功です。酸っぱくなりすぎる前に次の工程に移ります。
   このあたりのタイミングは、経験で覚えるしかありません。








sakeman3.jpg 3.作った酒種をざるなどで濾し、絞り出した液の中に少しずつ地粉(薄力粉)を入れ。
   「だま」にならないように手で混ぜます。
   液の量によって地粉の量が決まるので、少しずつ具合を見ながら地粉を入れ、手に
   付かない程度の柔らかさになったら、地粉を入れるのを止めます。
   ひとかたまりにし、1時間ほど置いて発酵させます。
   発酵が進み、柔らかくなったのを確認できたら、もう一度、地粉を少しずつ加え、
   こねてゆき、耳たぶくらいの柔らかさで止め、再度1時間ほど置いて発酵させます。





sakeman4.jpg 4.発酵が進み、生地が膨らみ、指で押すと、へこみが戻るくらいになったら発酵終了です。











sakeman5.jpg 5.まんじゅうの中に入れる餡を1個分ずつに分け丸めたものを用意しておきます。











sakeman6.jpg 6.生地を1個分を適当に掴んでちぎり、中に餡を入れ形を整えます。このあたりの作業も
   経験で自分に合ったよい方法を見つけていくしかありません。
   成形し終わったまんじゅうは、地粉を広げておいた場所に置き、1時間ほど置いて発酵
   させ膨らませます。








sakeman7.jpg 7.まんじゅうが、見た感じで明らかに膨らんでいるのを確認できたら、蒸篭を準備し
   まんじゅうを蒸篭に並べます。この際、まんじゅうの底が貼り付かぬよう、水を含ませた
   布巾などを、まんじゅうの下に敷きます。また隣同士くっつかないよう間隔をとって
   並べます。20分ほど中火で蒸します。








sakeman8.jpg 8.蒸し上がったら、うちわで扇ぎ、熱を逃がすとともに表面に
   艶を出します。完成です。

   さあ、お茶の時間だぁ!













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